12
2017

「空き家利活用」=「空き家バンク登録」は、そう上手くいきません!

今回の記事を書くきっかけになったのは、
こちらのニュース記事。


地元の町の空き家調査を実際にやってみて、
その利活用の方法なども考えてきた経験で
感じていたのは、単に「空き家バンク」を
設置しただけでは何も進まないということ。

空き家バンク」の存在を否定する訳では
ありません。バンクに物件がたくさん登録
され、それを見た人が空き家を購入していき、
市場が活性化し空き家が減っていく---
そんなサイクルが出来上がれば問題ありません。
ですが、現状のままでは「空き家バンク」への
登録数はそう簡単には増えないでしょう。

それは、なぜか。
「空き家」には、「空き家」になるべくして
なった諸々の「問題」があるからです。

それは例えば
・普段は誰も住んでいないが、実家を出て
 遠くで暮らしている家族が年に1・2回
 戻ってくる家
だったり
・長年住んでいた親が亡くなり、住む者が
 いなくなってしまったが、気持ちの整理
 も荷物の整理もつかず、人手に渡したり
 解体したりすることができない家
だったり
・どうにかしたいと思っているが、権利
 関係が複雑になってしまい相続が上手く
 いかず、手を出すに出せない家
だったり・・・・。

「問題」と言ってしまうと語弊があるかも
しれませんが、それぞれの家に次に進めない
「事情」があるからこそ「空き家」になって
いる訳です。何も問題がなければ、しばらく
放っておいて家に傷みが出てくる前に、
不動産業者などに依頼をして売るなり貸す
なりしているはずですよね。その方が、損を
しないばかりか儲けが出る訳ですから。

「空き家」は「空き家バンク」に登録!
これは別に間違っている訳ではありません。
しかし上で述べたように、家族関係だったり
相続問題だったり家そのものへの想いだった
り・・・・複雑に絡み合ったそれぞれの「事情」
を解きほぐしていかなければ、バンク登録
に至ることはないでしょう。そこを蔑ろに
してバンク設立ばかりを急いでも、空き家
問題は解決することはありません。

空き家問題は、そう簡単に解決するものでは
ないと思います。だからこそ、問題を解決
するための順番・力の入れ所を間違えないで
ほしい。空き家問題に関わる者として感じた
1つの意見でした。

似顔絵2 
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